【糸話 002】 LANA GATTO

2023/4/19 (水)

糸紹介

【糸話 002】 LANA GATTO

長いヒゲとエメラルドグリーンの目をした白いアンゴラ猫。

このロゴを冠した糸ブランド「LANA GATTO」は、Keito開店当初から、今なおラインナップに並ぶ定番のブランドです。
Lanaは”ウール”Gattoは”猫”を意味します。
どの国、どの時代でも毛糸と猫の相性の良さがうかがえますね。

LANA GATTOからはクラシックコレクションと呼ばれる定番糸と、ファッションコレクションと呼ばれるその年のその季節だけで製造されるシーズン糸があります。

定番のスーパーソフトやヌオヴォアイランダなどはメリノウール100％で、柔らかで肌触りの良い糸が揃っています。
Keitoでストレートヤーンを買おうと思ったら、まずはこのブランドを紹介されませんでしたか？
様々な太さのバリエーションがあり、日本の編み図の編み替えをするのにも、そうそう困ることはありません。

シーズン糸はメーカー自体が期間限定でしか製造しない糸なので、ファンシーヤーンや色鮮やかな糸が多く、シンプルな編み地でも楽しんで編める糸が豊富です。
限定でつくっているので、気になる糸は早いうちに手に入れるのがオススメ。
すでに2023-24の秋冬糸のチョイスは完了しています！
どんな糸が来るのかみなさん楽しみにお待ちくださいね。

また近年Lana Gattoはサスティナビリティ（持続可能性）の観点でもある、STANDARD 100 by OEKO-TEXで人間に優しく、ミュールジングフリーやアニマルウェルフェアなど動物についても考えています。

STANDARD 100 by OEKO-TEX は、馴染みのある言葉ではないかもしれませんが、テキスタイル分野を対象とする国際的な認証システムです。簡単に言うと、人間の健康や環境にとって害のある化学物質を、正しく、責任も持って使用しているかを厳しい基準のもとにテストし認証するシステムのこと。
任意の認証システムなので、LANA GATTOの取り組みに対する意思を感じることができますね。

また、ミュールジングフリーをはじめとして、素材の元となる動物の環境についても意識を強くしています。

「ミュールジング」は羊の臀部・陰部などのシワに虫がわいてしまうのを防ぐために無麻酔で皮膚や肉の一部を切り取る行為のこと。当然羊たちにとっては、痛みを伴う行為です。

大手アパレルメーカーが「ミュールジングフリーの毛しか使わない」と発表したことでもご存知の方は増えたかもしれませんね。

またヨーロッパ諸国では広く規約が採択されているアニマルウェルフェア（ANIMAL WELFARE）。
動物福祉と訳されることもある言葉ですが、イタリアにあるLANA GATTOでも動物たちの5つの自由について考えられています。

・飢えと渇きからの自由　正しい食生活が自由かつ継続的に手に入る環境
・物理的な不快からの自由　温度や湿度、空間なども含めた適切な飼育環境
・痛み、外傷や病気からの自由　予防・診察・治療などの処置
・本来の行動をする自由　動物が本来の行動をとれる空間、また同種の仲間が存在する環境
・恐怖や悲しみからの自由　精神的な苦痛を与えられることのない環境

当然のことのように思われる内容ですが、それが守られていない場所がある中でヨーロッパでは先進的にアニマルウェルフェアについて考えられてきたのです。